私は彼で出来ている

自己満オナニー

自分語り

友達と遊んだ。

 

「その丸いの何?」

腕の根性焼きについて聞かれた。

 

「これは死ぬ勇気を確かめるためにたばこの火を腕に当ててみたんだよ」

 

顔が少し引きつっていた。

 

「なんじゃそりゃ!」

 

友達は笑ってその話しはそこでおしまいで、最近の恋愛事情とか、学校で何があったとかそういう話しを沢山してくれた。

 

お酒を飲み始めると友達は泣きそうな顔で

「○○は私の親友なんだから勝手に死のうとしないで」

自分の顔に私の手を近づけて頬ずりしながらそう言った。

 

恥ずかしい気持ちと申し訳なさと諸々を酒で誤魔化して頷いた。

 

 

実際、普段の私は周りに恵まれていると思う。

 

19才高卒フリーター、機能不全家族PTSD希死念慮。爆弾みたいな私を受け入れて一緒に働いてくれるバイト先の人たち。

私の馬鹿みたいなつぶやきを見て心配でLINEをくれる昔からの友達。

金銭感覚、価値観、年齢、なにもかも違って、ある日唐突に死のうとする私を見限らずもう5年も一緒にいてくれる彼氏。

私に死なないでくれと言ってくれる、私の手を握ってくれる友達。

 

私は私が持っていないものを持っている他の人を羨むけど、私にだって他の人が持っていないものはあるんだろう。

周りを羨むだけでは自分には何も得られない。

 

分かっているつもりでなにも分かっていない。

 

死にたくなると、苦しくなると、全部が敵に見える。心配してくれる人も普段からお世話になっている人もみんなみんな本当は私に消えて欲しいんだろうと確信を持つ。

 

私は幸せにはなれない。